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作っている人のこと

徳島県小松島市の光食品|添加物を使わない、本物の味を届けるものづくり

2025/07/11

らる畑が出会う生産者さん、メーカーさんは、生産へのこだわりを持ち、手間ひまを惜しまず、伝統的な製法を貫く方が多くいらっしゃいます。

食卓を豊かに彩る美味しさの背景にはさまざまな作り手の思い、ストーリーがあります。

この記事では、全国にあるメーカーさんの中から、2025年春に訪問した徳島県「光食品」さんについてご紹介していきたいと思います。

光食品について

有機や国産の原料にこだわり、添加物や化学調味料などを使用せずに、素材本来の味を生かした食品作りを行っている光食品。

現在の工場は、徳島県上板町の誘致によって建設されたもので、環境にも人にもやさしい「環境保全型工場」を目指し、2000年2月に完成しました。

引用:光食品ホームページ

工場では、自然に優しいガスボイラーやガスエアコンの導入、太陽光発電の活用、水のリサイクルシステムとしてクーリングタワーの設置、さらに微生物活性処理と中空糸膜を組み合わせた排水処理装置を導入するなど、環境負荷を減らす取り組みが徹底されています。

また、排出するゴミの量を極力少なくするために、製造時に出る野菜や果実の皮を堆肥化し、その肥料を畑に戻すという資源循環の仕組みも構築。

「美味しくて安全な食品を作りたい」という思いから始まった光食品。今ではその理念に、環境へのやさしさも加わり、これからもより良い食品作りを目指し続けています。

光食品の歴史

光食品株式会社は、1946年に徳島県小松島市で創業して以来、「良い食品を作り社会に貢献する」ことを理念に、食品づくりを続けてきました。

1964年には、合成添加物が主流だった時代にあえてその使用を避けた「超特級ヒカリソース」を発売。新幹線ひかり号の開通にちなんだネーミングにも、時代の希望が込められていました。

1977年には、日本初となる有機野菜・果実を使ったウスターソースを開発し、有機食品の先駆者としての地位を確立します。

2000年には徳島県板野郡上板町に「環境保全型工場」を建設し、有機加工食品の認定も取得。翌2001年には自社の農業部門を設立し、地元の耕作放棄地を活用した有機栽培を開始しました。

本社も2017年に工場と同じ上板町に移転し、2020年には国際的な食品安全規格であるFSSC22000を取得。高い品質管理と衛生基準を誇る企業として、今も着実に進化を続けています。

三方よしの商品開発

光食品では、農家よし・消費者よし・環境よしの三方よしの精神を大切にしながら、安心・安全な商品づくりを続けています。

その信念の原点は、創業者の「本物のソースをつくりたい」という強い想いにあります。
戦前に出会った“本物の味”を再現したいという情熱から、無添加のソースを商品化しました。

とはいえ、当初から無添加を追求していたわけではありません。転機となったのは、先代が「複合汚染」という雑誌を読んだことでした。
「もっと安全なものを届けたい」という思いが強まり、無農薬野菜を使った製品づくりに取り組むようになったのです。

当時、無農薬野菜はほとんど流通しておらず、生産者を探すこと自体が大きな挑戦でした。

今でも光食品が安心安全の商品開発を続けられているのは、生産者の思いをつなぐこと”に喜びを感じているからだと現代表がいいます。

「有機野菜を活かし、本当に安心できる商品を届けることは、誰にでもできることではない。そこが私たちの価値であり、これからも追求し続けていきたい。」

光食品の商品には、生産者・消費者・自然環境すべてに配慮した“商品開発の哲学”が、息づいているのです。

参考:Radix

安心・安全性の追求

光食品は、安心・安全を追求するために、時代に合わせ改良を積み重ねています。

その一例として、福島第一原発の事故後、消費者から放射能に関する不安の声が多数寄せられたことを受けて、ドイツより放射性物質測定装置を導入しました。


全商品をワンロットごとに検査し、その検査結果はホームページ上で誰でも確認できるように公開されています。

さらに、商品ごとの原材料の産地情報もホームページで確認できるようになっており、徹底した管理と情報開示を通じて、信頼につながる取り組みを続けています。

光食品:放射能検査結果ページ

光食品の有機農業とともに歩む食品づくり

画像引用:光食品ホームページ

光食品は、2001年に社内農業部門を創設し、地元徳島の耕作放棄地を活用した有機JAS認証の農場づくりに取り組んでいます。有機農業の普及と発展に貢献したいという想いが、その原点です。

また、有機農家で豊作となり余ってしまった作物も、積極的に仕入れて社内で加工・保管することで、気候に左右されやすい有機農産物を安定的に確保しています。これが、新しい商品開発にもつながっているそうです。

有機原料の調達や製造には多くの労力がかかりますが、光食品では広告宣伝費を極力使わず、パッケージもシンプルに。余分なコストを抑えることで、有機食品でありながらも毎日の食卓に取り入れやすい価格での提供を実現しています。

2025年5月らる通信よ「光食品さんに行ってきました!」

昨年の夏、光食品の島田社長がらる畑を訪ねてくださいました。その際に工場見学のお願いをして、今年の春は早速徳島へGO!創業時からお世話になっている光食品さんですが訪問するのは初めてです。

2000年に完成した工場は「環境保全型工場」を目指して、野菜残渣の堆肥場や巨大な排水処理施設などさまざまな設備を導入しています。1964年に創業者の先代が合成添加物を一切使わない「超特急ヒカリソース」を発売。超特急新幹線ひかり号の開通にちなんで付けられた名前でした。

島田さんは、先代のお父様に「戦後生き延びてしまった罪悪感と社会に貢献しなければならないという使命感があった」と言います。その後大学を卒業したばかりの島田さんは、有機農産物を集める指令を受けて、全国各地の畑へ。

そこでは、無農薬・無化学肥料栽培という噂を聞き駆け付けたものの、納屋には除草剤や化成肥料が置いてあったり、生産者の知識がまばらだったりと、大変な苦労をされたそうです。この時のご苦労から、第三者認証である有機JAS法の制定にも積極的に関わり、自らも有機加工食品の製造業者として認定を受けました。

一部海外産オーガニックもありますが、原料のほとんどは国産の有機野菜・果物を使っています。「地域で困っている野菜の相談があると何か作りたくなってしまう」という島田さん。光食品があることで徳島はもちろん全国に有機農業が持続的に広がっていることが素晴らしいなと思いました。ファンの多い光食品さんに益々ファンが増えますよう、お得なセールを開催します。ぜひお試しください!

参考:らる通信

らる畑で取り扱っているおすすめの光食品を紹介

有機原料を使用し、添加物を使わない食品づくりを続けている光食品。ここでは、らる畑で取り扱っている光食品の商品をご紹介します。

有機ウスターソース

野菜と果実の旨みがぎゅっと詰まった、贅沢な味わいの有機ウスターソースです。有機JAS認証を取得し、主原料の野菜や果実はすべて有機栽培。国産の有機純米酢や有機本醸造醤油を使用し、化学調味料や保存料を一切使わず、素材本来の味と香りを大切にしました。

スパイスも香料を使わず、胡椒やナツメグなど自然の香辛料で奥深い風味を演出。洋食から和食まで幅広く使える、身体にやさしい本格派の調味料です。

オイスターソース

広島産の牡蠣から丁寧に抽出したオイスターエキスをベースに、1年以上熟成させた本醸造醤油をブレンド。魚醤や三河みりんなど、国産原料にこだわった深いコクと香りが魅力のオイスターソースです。

保存料・着色料不使用で、チャーハンや野菜炒め、焼きそばの味にもう一段深みを与える隠し味として活躍します。

トマトケチャップ

海外産の有機トマトと国内産トマトをブレンドし、国内産の有機玉ねぎとにんにくだけで仕上げた、素材本来の味わいが活きるケチャップです。

化学調味料や保存料は使用せず、トマトの風味を最大限に引き出した、やさしく奥深い味わいが特徴。

有機ピザソース

完熟有機トマトと国産有機野菜の甘みに、スパイスの香りと辛味を加えた、風味豊かなピザソースです。香料や着色料を使わず、トマトとスパイス本来の味と香りを活かした仕上がり。

ピザトーストやパスタソース、カレーの隠し味にも使える万能ソースです。忙しい日の料理に、手軽に本格的な味を添えられます。

有機だしつゆ

素材の旨みをそのまま生かした、こだわりの有機だしつゆです。国産鰹節と昆布から自社抽出しただしに、有機本醸造醤油を合わせた豊かな風味。添加物を一切使用せず、和食の繊細な味を引き立てる本格派。

めんつゆとしてはもちろん、煮物や丼ものの味付けにもぴったり。2倍濃縮タイプで経済的にも嬉しい一本です。

有機ぽん酢しょうゆ

有機ゆず・ゆこう・すだちの爽やかな果汁と、有機醤油の深みが融合した、香り高いぽん酢しょうゆです。国産有機果実の酸味が料理を引き立て、鍋料理やサラダ、冷奴にもぴったり。

砂糖不使用で、優しい甘さは麦芽水飴から。素材本来の風味を大切にした、さっぱり上品な味わいです。

チキンコンソメ

国産若鶏のガラからじっくりとった鶏がらスープに、国産有機野菜と有機醤油を加えた、無添加・液体タイプのチキンコンソメです。

顆粒タイプにありがちな添加物は使わず、素材の味を丁寧に引き出しました。スープやカレー、煮込み料理のベースに使えば、深みのあるやさしい味に仕上がります。

オーガニックレモンスカッシュ

20種類の有機野菜をたっぷり使用し、1本で1日分(350g)の野菜が摂れる野菜ジュースです。砂糖や食塩は一切加えず、野菜本来の自然な甘みと旨みをそのまま味わえます。

忙しい毎日でも、手軽に安心・安全な野菜習慣を身につけられます。

オーガニックジンジャーエール

すりおろした国産有機しょうがをふんだんに使った、刺激的で爽やかなジンジャーエールです。甘みは有機砂糖と有機りんご果汁でやさしく、酸味には有機レモン果汁と国産有機すだち果汁を使用。

市販品にありがちな香料や酸味料に頼らず、素材の味そのままを楽しめる、こだわりの一本です。しょうがの辛みが効いた本格派の味わいをお楽しみください。

らる畑では全国各地から厳選した野菜・調味料を取り扱っています!

今回は、いつもお世話になっている光食品さんをご紹介させていただきました。

丁寧に時間を掛けて作られた調味料は、大量生産されたものと比べてお値段は高くなりますが、実は使用量がわずかでも、しっかりと素材の味を引き出すことができます。

オーガニック野菜やサスティナブルな生活に興味が出てきたら、まずは基本調味料を見直してみるのもおすすめです。

たくさんの種類の調味料を用意しなくても、シンプルに野菜や素材のおいしさを感じていただけるようにだんだんと舌が慣れてきます。

発酵や醸造、伝統的製法が生み出す本物の調味料のおいしさを知り、ぜひ製造を続けているメーカーさんを応援いただければと思います。

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