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私たちのこと

らる畑の始まりは1986年にはじめた車での移動販売でした。

3年後の1989年にこの円山に店舗を構え、円山市場の賑わいやマンションが増えていく様子を見てきました。

はじめた頃はまだオーガニックの野菜は珍しく、虫食いや形の悪さを一つ一つ説明したり、 採れすぎたトマトを何とかケース単位で買っていただいたり、 有機大豆を手に消泡剤を使わないお豆腐屋さんを探したりと無我夢中でした。

当時は、らる畑創業者の橋本早知子も生産者も若く、子どもだった私は、泊まりこみの会議に連れていかれることがよくありました。 会議や宴会の中で熱い討論が起こることはしょっちゅうで 「北海道の有機農業を広げるには?」を中心に、経済発展の裏で進む環境汚染や効率優先の社会のありようを「自分たちはどう生きるか?」という視点で話し合っていました。 一癖も二癖もあり、さまざまな理念を熱く語る大人たち。有機農産物の流通が立ち上がる創設期の熱量に子どもながらに刺激を受けた覚えがあります。

3年後の1989年にこの円山に店舗を構え、円山市場の賑わいやマンションが増えていく様子を見てきました。

はじめた頃はまだオーガニックの野菜は珍しく、虫食いや形の悪さを一つ一つ説明したり、 採れすぎたトマトを何とかケース単位で買っていただいたり、 有機大豆を手に消泡剤を使わないお豆腐屋さんを探したりと無我夢中でした。

当時は、らる畑創業者の橋本早知子も生産者も若く、子どもだった私は、泊まりこみの会議に連れていかれることがよくありました。 会議や宴会の中で熱い討論が起こることはしょっちゅうで 「北海道の有機農業を広げるには?」を中心に、経済発展の裏で進む環境汚染や効率優先の社会のありようを「自分たちはどう生きるか?」という視点で話し合っていました。 一癖も二癖もあり、さまざまな理念を熱く語る大人たち。有機農産物の流通が立ち上がる創設期の熱量に子どもながらに刺激を受けた覚えがあります。

今ではもうそんな宴会が開かれることはありませんが、生産・製造のフィールドにおじゃますると、 いつもより饒舌な生産・製造者がこの生業にたずさわる理念と心意気を語ってくれます。

ここで聞くお話が、私たちがお客さまに品物を届ける時の大きなエネルギーになっています。 最近では、お客さまが三世代に渡って来店してくださることも増え、あっと言う間に大きくなる子どもたちの成長が眩しいです。キュウリが大好きな子どもたちが、大人になってらる畑の野菜の味を思い出してくれたり、また小さな人を連れて来てくれたり。

そんな長いスパンでオーガニックの専門店を続けてこられたことはとても有難いことです。

2022年に母、橋本早知子かららる畑を引継ぎ代替わりをしました。

正直に言うと若い頃の私は人の営みに悲観的で、未来を明るく考えられないところがありました。 富なのか欲なのか、人はどうして争いや収奪をやめられないのだろうと。 (今でも地球に優しくは変な言葉だと思ってます。)

この仕事をしていると、土や水、山や海を汚せば当然循環の中ですべての生命に、 必ず人の身体に還ってくることを増々実感します。

人がひとつの地球で生きていくために何を選択し、どう行動するのか。
問い、考え、変化していかなければならない時は差し迫っていると思います。

希望として、人も自然の一部であるならば、 ともに生かされているという祝福が身体のすみずみに宿っているのかもしれません。

らる畑の食べ物が、そんな風に人に宿る祝福の感覚をゆさぶってくれたら、しあわせだと思います。

オーガニックの先にある「LOVE&PEACE」を目指して。

らる畑代表 橋本まほろ

らる畑の歴史

1986年
創業者橋本早知子がワゴン車での移動販売開始

札幌の有機八百屋の先駆け的存在「夢屋」でのリヤカー販売を経て開業。同時に「ポラン広場北海道」を設立。有機農業の全国ネットワークに参加。

1986年4月26日
チェルノブイリ原発事故

小さなお子さんのいるお母さん世代が食の安全を求めて活動を開始。環境汚染への関心が高まり、前後して様々なネットワークができる。

1989年10月
円山に店舗オープン

限られた有機野菜とわずかな加工品で店舗販売をスタート

1991年
移動販売ピーク、ワゴン車2台に

1993年
農林水産省のガイドラインを先取りする形でポラン広場の独自の有機農業の基準表示に参加

1995年
店舗改装、少しずつ棚や天井をキレイに

2001年
有機JAS法による有機農産物の日本農林規格が制定され、一定の「ものさし」ができる

2011年3月
東日本大震災、福島原発事故

2016年12月 らるごはん開始

徒歩3分のところに専用の厨房を借りることができたため、シェフにも恵まれて長年の夢だった「お弁当・お惣菜」をスタート。

2019年
店舗30周年記念イベント開催

2022年3月
橋本まほろに代表交代

2023年4月
移動販売が終了へ

1台になっていた軽ワゴンでの販売を終了へ。休んだ日は2018年の震災による大停電の時だけ。雨の日も風の日も雪の日も走り抜けたらる畑の原点でした。