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ラストラン!らる畑引き売り号!

2023/06/01

ラストラン!らる畑引き売り号!

大きな節目となりました。

1986年、現在の店舗を構える3年前に始めたらる畑の移動販売を、2023年4月をもって閉じさせていただきました。

札幌の自然食品店の先駆けである「夢屋」さんでリヤカーの移動販売を経験していた創業者の橋本早知子が運転免許を取得し、初心者マークを付けて始めたのがお客様のご自宅前での移動販売、通称「引き売り」です。

ラストラン!らる畑引き売り号!

1986年の4月にチェルノブイリ原発事故が起こり世界中が不安を抱える中、日本でも食の安全や環境問題への関心が高まり、有機栽培の道を選択する生産者、買い求めてくださるお客様が増え、たくさんのお声がけをいただきました。

当時は手に入りづらい有機野菜を「必要としてくれるお客様にダイレクトに届ける」をテーマにロングワゴン2台で2人体制で走り、冬は戻ってくるのが21時近くという時代もありました。

時代の変化と共に定時にお客様がご自宅にいる機会も減り、車は小さくなり一台になりコースも一つになっておりましたが、諸事情により今年の4月いっぱいで閉じる決断をさせていただきました。

ご自宅の前まで行くとはいえ、雨の日も雪の日も風の日も、(台風や猛暑、吹雪の日も。)笑ってしまう位の状況でも、毎週外でのお買い物にお付合いいただき、手さぐりで始まった有機野菜の流通、そしてらる畑の品物を買い支えてくださったお客様に感謝申し上げます。対面販売の引き売りはらる畑の原点となっています。

20代から現在に至るまで二十数年間に渡り、一番長く引き売りを担当した宮川は振り返ると唯一休んだのが2018年の北海道大停電の時だけだそうです。台風の時でも倒れた木や飛んできた屋根を横目に車を走らせました。まさに雨の日も槍の日もの精神ですが、待っていてくださるお客様あってこその情熱でした。

販売の形は変わっていきますが、今後ももっと気軽にたくさんの方に、らる畑に集まる生産者の心意気の詰まった品物をお届けしたいと思っています。これからも、何卒よろしくお願いいたします(らる畑代表 橋本まほろ より)

ラストラン!らる畑引き売り号!