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オーガニックのあれこれ

無農薬野菜・オーガニック野菜・有機野菜の違いは何?それぞれの特徴や表示のルールを解説します。

2023/09/20

無農薬野菜・オーガニック野菜・有機野菜の違いは何?それぞれの特徴や表示のルールを解説します。

こんにちは!札幌円山のオーガニックショップ「らる畑」のブログを担当しております松原です。

無農薬野菜と、オーガニック野菜と、有機野菜。どれも耳にしたことはあるけど、その言葉の違いは何なのか、頭が混乱してしまいますよね。違いを理解すると、今後の野菜の選び方や見方が変わってくるかもしれません。

無農薬野菜・オーガニック野菜・有機野菜の違いまとめ

無農薬野菜

無農薬野菜とは、栽培期間中に農薬を使わない野菜のことです。

そのため、その野菜を栽培する前の年に農薬を使用していて、土壌に農薬の成分が残っている場合や化学肥料を使っている場合でも無農薬野菜と呼ぶことができます。

ただし「無農薬」という表現は、消費者に対して誤解(優良誤認)を与えやすいという理由から、農林水産省は「無農薬」や「無化学肥料」などの表示を禁じ、「特別栽培農産物」という言い方を推奨しています。

オーガニック野菜

日本で言うオーガニック野菜とは、現在では有機野菜と同じ意味のものとして扱われます。

これは、2001年に有機JAS制度が始まり、政府の認定を受けないと「オーガニック」と「有機」の表示ができなくなったためです。

基準が統一されたことにより、これまであいまいな定義だった「有機」と「オーガニック」の間に違いがなくなったという背景があります。

一方で海外をみてみると、アメリカ農務省が定める「USDAオーガニック認証制度」や、EUが定める「EUオーガニック認証」など、「オーガニック」という言葉が用いられる基準は様々です。

これらの認証における基準はそれぞれ異なりますが、共通している点として、遺伝子組み換えをしてないことや、化学農薬、化学肥料を使用しないというのがポイントです。

アメリカでのオーガニックとは?

アメリカ農務省が2002年より定めた「USDAオーガニック」の基準によって、次のようにグレードが定義されています。

●「100% Organic」

水と塩をのぞき、生産・加工の段階で原料が100%オーガニック原料である状態。「USDAオーガニック」のマークをつけることが許されます。

●「Organic」

水と塩をのぞき、生産・加工の段階で95%がオーガニック原料である状態。こちらも「USDAオーガニック」のマークをつけることが可能です。ちなみに5%は「許容・禁止物質リスト」の範囲内であれば非有機物/非農業製品の使用が認められています。

●「Made with Organic」

水と塩をのぞき、生産・加工の段階で70%以上がオーガニック原料である状態。製品をオーガニックと名乗ることは許されていません。ただし「made with organic」と記載するかぎりにおいて、特定の数のみオーガニック原料の記載が認められています。ちなみに30%は遺伝子組み換えでない、あるいは「許容・禁止物質リスト」の範囲内であれば、非有機でも不問とされています。

●Specific Organic Ingredient

塩と水をのぞき、生産・加工の段階で70%未満がオーガニック原料である状態。製品をオーガニックと名乗ることは許されていません。ただし、使用原料に有機製品がある場合は、原材料の欄にたとえば「有機大豆」と記載することが認められています。

有機野菜

先ほどご紹介したように、有機野菜は、オーガニック野菜と同じ意味で扱われます。そのため、有機野菜をオーガニック野菜と言い換えることもできます。

国としては、有機野菜として認定を受け、「有機」や「オーガニック」という表示をするには、農林水産省が定めた「有機JAS規格」の基準を満たす必要があります。有機JAS規格の基準については後ほどご紹介しますが、有機野菜として認定を受けた野菜には「有機JASマーク」をつけることが可能です。

  • 種まきや植え付けをする前の2年以上(もしくは収穫前の3年以上)化学的肥料や農薬を使用していないこと
  • 栽培中の病気や害虫の予防対策も、農薬に頼らない物理的や生物的な方法で行うこと
  • その土地の自然に由来する堆肥などによる土づくりを行っていること
  • 周辺の土地から、農薬などの禁止資材が流入・飛散しないよう措置を講じていること
  • 遺伝子組み換え技術を利用しないこと

一方、有機認証を受けずに有機的な栽培を続けている農家さんも日本にはたくさんいらっしゃいます。認証を受けるための費用や書類の整理、機械の洗浄や農作物の厳格な管理など多くの手間が掛かる認証制度の利用にはまだ多くの課題があるとも言えます。

ボタニカルとオーガニックの違いは?

「ボタニカルシャンプー」という言葉を聞いたことがあると思います。ボタニカル(botanical)とは、「植物性の」「植物由来の」という意味です。つまりボタニカルシャンプーとは、「植物由来のシャンプー」という解釈になります。

ただし、その原料となっている植物がオーガニック農法でつくられていないのであれば、「オーガニックシャンプー」と名乗ることはできません。ボタニカルとはあくまでも植物由来かどうかなのであって、オーガニックであるかは問われないのです。

したがって、オーガニック農法でつくられた植物由来のシャンプーなのだとしたら、「ボタニカルオーガニックシャンプー」と名乗ることができます。

ただし、日本で定められている有機JAS認証は食品に関するものであり、シャンプーやコスメなどの化粧品類は対象外となっています。そのため、国内の民間団体が独自の基準で定めていたり、海外のオーガニックコスメ。

海外を見てみると、自然やオーガニックの化粧品は、世界的に見ても多くの人から求められている状況にあります。

食品に関するオーガニック表示の基準は、各国を比べても大きくは変わりません。しかし、コスメのオーガニック表示の基準は、割と各国でバラバラな現状にあります。

オーガニック野菜・有機野菜がすべて無農薬であるわけではない

オーガニック野菜・有機野菜を栽培するためには、特定の化学肥料や農薬を使用することが禁止されています。

ただし、オーガニック野菜・有機野菜の栽培において、どんな農薬も一切使用するのは禁止、ということではありません。

JASが認定する31種類の農薬に関しては使用することが可能なのです。しかし、使用可能な農薬は、どれも鉱物などの天然物から生成されるものに限られています。

ちなみに「遺伝子組み換え不分別」は、分別生産流通管理済みの反対の表現です。つまり、「生産・流通・製造・加工の段階で、遺伝子組換え食品が混入しないように分けて管理していません」という意味です。

今回の参考:

オーガニック認証センター

名古屋農業園芸・食テクノロジー専門学校

『有機食品の検査認証制度』農林水産省