こんにちは!札幌円山のオーガニックショップ「らる畑」のブログ担当しております松原です。
「栄養が偏らないヘルシーな弁当を食べたい」「子供に野菜のおいしさを知ってほしい」と思っている方々におすすめしたいのが、オーガニック弁当「らるごはん」です。
らる畑で販売する食材・調味料を直接味わっていただけるよう手作り、できたての「お弁当」にこだわりました。
今回は主に火・水・木にお弁当を担当する橋本シェフに「らるごはん」ができるまでの経緯やこだわり、思いをインタビューしました。
らる畑のオーガニック弁当「らるごはん」について
らる畑では、オーガニック食材を使用したお弁当「らるごはん」を販売しています。
「いのちある食べもの」に一つ一つ丁寧に手を加えること、食べていただいた方に、五感をとおして食べるよろこびやいのちのめぐりを感じてもらうことを目指し、7年程前にスタートしました。
土日・祝日を除く月曜から金曜までの平日11:30から、らる畑の店頭で販売しています。
月曜担当の嶋貫シェフ。火・水・木曜担当の橋本シェフ。金曜のベジ弁当を担当する中島シェフが。3名のシェフがそれぞれ日替わりのメニューを考えて調理を行います。
メインの「らるごはん」だけでなく、パスタや丼ものなどのサブメニューも6〜10食ほどを販売しており、お弁当以外も食べたいという人にも楽しんでいただけます。
らる畑のオーガニック弁当「らるごはん」ができるまで
らるごはんを調理するキッチンは、らる畑から歩いて30秒ほど離れた場所にあります。
お弁当の調理は朝の6時からスタート。下処理は前日にできる時は2時間ほどで、基本的に当日調理を徹底しています。
6時〜10時までは、一つ一つ丁寧に調理を進め、アシスタントを含め2.3人で10時過ぎには容器への盛付けに入ります。
「とにかく毎朝起きるのが大変…」と語る橋本シェフ。
アシスタントも含め、お昼までに美味しいお弁当を届けるため朝早くから準備しています。
らる畑のオーガニック弁当「らるごはん」の歴史
らるごはんの販売は今から7年程前、2016年の年末から始まりました。
代表の橋本には、らる畑で扱う品物の美味しさがダイレクトに伝わり、すぐに食べられる調理済みの食品として「お弁当・惣菜」をやりたいという夢がありました。
妹の橋本シェフが調理の道に進み、創作和食料理の店や保育園の調理などの経験を重ねて行くのを見ていて、いつからる畑の調理を担当して欲しいと思い、何度も声を掛けて、ようやく実現したのがこの2016年でした。
奇跡のようなタイミングで、調理場としての物件を目の前に借りることができたため、「らる畑」の食材と「らるごはん」の出来たてのお弁当の往復が始まりました。
オープン当初は、橋本シェフの師匠でもある創作和食料理店のシェフが加わり、非常にクオリティの高いお惣菜を作って「らるごはん」の土台を築いてくれました。
まだ自然食ホロを営業されていた工藤夫妻、早逝されてしまったVegeラボの藤田裕子さんの支えもありました。
たくさんの想いを詰め込んだ「らるごはん」
スタート当初のコンセプトは「世界平和」
なぜそんな大儀を掲げたのか2人の記憶はあやふやですが、まずは食べて幸せになってもらえることを大切にしていると言います。
最近は、ハードな仕事のさなか「らるごはん」を買いに来てくれていた女性がスタッフとして加入。
「疲れている時の支えでした。」という言葉がとても嬉しく心に残っています。
橋本シェフのメニュー作り・調理のこだわり
橋本シェフに、らるごはんを調理するときに考えていることやこだわりについて聞きました。
メニュー作りと食材選びは同時進行
食材や調味料など、全てが実際にらる畑の店舗で取り扱っているものを使用していることもあり、メニューの考案と食材選びは同時進行なのだそうです。
ほしい食材があるかないか聞いたり、店内を見て回って新しい食材が入ってきていたら、「これを使おう」とメニューを考えることもあるのだとか。
また、品数が多いのもらるごはんの特徴ですが、「できるだけ同じ食材は2品以上に使わない」というこだわりも教えてくれました。冬になれば野菜の種類も限られてきますが、少ない野菜を割り振りする工夫も常に考えているのだと言います。
夏だとトマトやきゅうりなどの夏野菜が多く、逆に冬は人参やごぼうなど根菜を中心にしたメニューのお弁当になっています。その季節で一番おいしい旬の野菜を食べるので、シンプルな素材の味わいを楽しんでいただけます。
シンプルな味付け
らるごはんの1番の特徴は、「お弁当に使用する食材・調味料は全てらる畑で取り扱っている商品」だというところです。
それぞれの素材の味をいかすためシンプルな味付けで、誰でも調理を実践できるように作っていると橋本シェフ。
有機野菜やオーガニック食品をどうやっておいしく調理すればいいか分からないという方にも参考にしていただけます。
また、シンプルながらも塩味や醤油味など味付けが偏らないようにバランスに気をつけ、素材がより引き立つよう考えているそうです。
味の決め方について印象的だったのは、作りたい味になったとき「カチッ」という音がするというお話。
作っているときに味見して「今日ちょっとイマイチだな…」と思ったときは、足りない調味料を加えて「カチッ」とさせているのだと楽しく教えてくれました。
橋本シェフいちおしの調味料
これさえあれば全部おいしくなると言うのが、「三河白だし」
価格は一般的な白だしよりもやや高いですが、濃厚な分使う量はそこまで多くはなりません。ちょっとの量でも十分に深みが増す味わいがあります。
卵焼きや色を付けたくない煮物、酢の物やおひたしなど、様々な料理に使えるシェフいちおし調味料です。
らるごはんへ込める想い
子どもたちが「おいしい」味を覚えてくれるように
一番には「子どもに食べてほしい」という想いがあります。小さい年齢から、野菜のおいしい味を知ることで、「食べること」をもっと楽しんでもらえるようになると信じています。
らるごはんは、他のお店が作る弁当と比べても野菜の種類と量が多くあります。季節の旬の野菜の味わいをシンプルな味付けで楽しんでもらうことで、野菜を好きになってもらうだけでなく、味覚が豊かに育ち、大人になってからも覚えていて欲しいと願っています。
現在は手づくりの制限もあってお弁当のバリエーションは少ないですが、時間がない時に子どもに安心して食べさせれるようなミニ弁当を作っていけたらと話しています。
急速冷凍機があるので、冷凍食としてのお弁当開発を活発にしていくのもこれからの目標です。
ぜひ一度「らるごはん」を食べてみてください
今回の記事では、らる畑で販売しているオーガニック弁当「らるごはん」についてご紹介しました。
平日の11時半を目指してできたてをらる畑の店頭で販売しています。
旬の有機野菜の美味しさ、本醸造調味料の味わいの奥深さなど、楽しく美味しく召し上がっていただけるよう心を込めて作っています。
ぜひ、お試しください。