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オーガニックのあれこれ

油の種類|飽和脂肪酸・不飽和脂肪酸・必須脂肪酸とは?【あなたの身体をつくる油のお話】

2023/08/09

油の種類|飽和脂肪酸・不飽和脂肪酸・必須脂肪酸とは?【あなたの身体をつくる油のお話】

脂肪酸は身体をつくる大切なもの

わたしたちの食生活に欠かせない「油」。

いろいろな油がありますが、みなさんは何を基準に摂り入れていますか?

お料理によっての使い分けも楽しい油ですが、原料や脂肪酸、製法などによって様々な違いがあります。

実は「油」はわたしたちの身体の60兆個の細胞膜、脳の60%、生体調整ホルモンなどを作っているとても大切な食品です。

日ごろからどんな油を食べているかが身体の状態に密接に関わっていますので、ぜひ意識してみてくださいね。

油の主成分は「脂肪酸」

油の主成分として知られています。大きく分けると「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2つがあります。

飽和脂肪酸肉類や乳製品に多く短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸の3つあります。常温で固体の物。ラードやバター、マーガリン、ショートニングなどに代表されます。
不飽和脂肪酸さらりとした常温で液体の物。植物や魚によく含まれます。オレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸などの種類があります。サラダ油、ゴマ油、オリーブオイルなどに代表されます。

ひとつの油にはいろいろな脂肪酸が含まれる

油には飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸など様々な脂肪酸が含まれ、構成割合も違っています。種類によって働きも違うためいろいろな種類の脂肪酸を撮ることが理想的。いくつかの油を使い分けていくことも大切です。

オメガ3とオメガ6  2つの必須脂肪酸

オメガ3(αリノレイン酸)とオメガ6(リノール酸)は体内で合成できないので、食事から取り入れなければならない大事な必須脂肪酸です。

オメガ3とオメガ6  2つの必須脂肪酸
オメガ3αーリノレン酸亜麻仁油、えごま油、グリンーンナッツ油(インカインチオイル)細胞膜を柔らかく、血液をさらさらにする。炎症を抑える働きがある。
オメガ6リノール酸コーン、大豆を原料としたサラダ油、綿実油、グレープシードオイルなど細胞膜を強く元気に、血液を凝固させる。炎症を起こす物質を代謝する。

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  • オリーブ油、菜種油はオメガ9(オレイン酸)、ゴマ油、米油はオメガ9と6をバランスよく含みます。

オメガ6 過剰接種問題

かつては魚から摂っていたオメガ3が減り、近年はサラダ油、加工食品、菓子類、外食で使われる揚げ油などが原因でオメガ6が過剰接種になっています。

オメガ3と6の割合は1対4が理想ですが現在での食生活の摂取割合は1対10と言われいて、体内の脂肪酸バランスが大きく崩れています。

最近ではこのオメガ6が優位な状態が続くことで、人体にアレルギーや血栓等の炎症が起りやすく、様々な病気や不調の原因になるということがわかってきました。

また脳神経細胞の伝達の要となる「シナプス」の先端はオメガ3で構成されており、脳の機能やメンタルヘルスに与える影響が注目されています。

日常生活の中でオメガ6の摂取を減らし、オメガ3を積極的に加えることが重要です。

オメガ3の油の代表的な亜麻仁油やえごま油は加熱に弱く、独特な香りもありますが、インカインチオイルなどクセがなく加熱にも強い油も出てきていますので、ぜひチェックしてみてください。

摂りすぎ注意の油をチェック

酸化した油

油は不安定な食品なので、高温で加熱するとすぐに酸化してしまいます。酸化した油は、体内に酸化ストレスを加え、神経や細胞、血管にダメージを与えます。

時間が経つほど酸化が進むので、家での揚げ物以外にも揚げ菓子や加工食品などに含まれる油の過剰摂取に注意が必要です。

固まる油

食品表示をよく見ると植物性油脂という表示を多く見かけるのではないでしょうか。ほとんどがパーム油を使っています。

安価で酸化しづらく多くの加工食品に使われており、洋菓子やパンに多く含まれるマーガリンやショートニングと同じ飽和脂肪酸で、知らぬ間に過剰摂取になりやすいものです。

飽和脂肪酸は体内でも合成されるので体内に蓄積されやすい油です。

遺伝子組み換えの油

日本は遺伝子組み換え作物の輸入量が世界第一位。国内で販売されている外国産原料の大豆油、コーン油、キャノーラ(菜種)油は輸入遺伝子組み換え作物原料が多く使われています。

現在、国内では遺伝子組換え作物を使用していても、食用油や醤油に表示義務がありません。

遺伝子組換え研究センターは、食用油や醤油の加工の過程でDNAが分解・除去され、検出できないということを、表示義務がない理由として述べていますが、人が長期間摂取した場合の影響ははっきりしていません。油は先述したように身体を構成する大事なもの。できるだけ慎重に選びたいものです。

らる畑で取扱う油

原材料の違い

遺伝子組み換え原料を使用せず、国産原料、または原産地の明らかな原料を使った油を選んでいます。

抽出方法の違い

圧搾法(低温圧搾法・一番搾り)

専用の機械で潰して油を抽出する一番搾り、湯洗いや濾過でサラダ油に精製する、昔ながらの製法。原料に含まれる栄養素や風味を壊さず摂り入れることができます。

化学溶剤での抽出法

ヘキサン等の化学溶剤を使用して抽出する製法。効率よく抽出できるので安価です。

※抽出の難しい米油のみこの方法です。残留検査不検出。

参考