
有機栽培や有機栽培に準ずる農薬・化学肥料に頼らない野菜の栽培に取組む生産者さんが全国各地にいらっしゃいます。
その土地の土壌や気候、歴史に加え、生産者の考え方や技術など様々な環境の違いによって個性豊かな野菜が育ちます。
この記事では、北海道の有機農家さんの中から、去年の7月に訪問した「赤間農場」さんについてご紹介していきたいと思います。
有機農家|伊達の「赤間農場」さんの紹介
赤間農場さんは、北海道伊達市で有機栽培を行っている農場です。
先代から農場を引き継いだ仙場さんご夫妻によって営まれています。
赤間農場は、小さい規模ながらもたくさんの野菜を出荷していることが特徴です。これは、伊達特有の温暖な気候を活用して、ハウスで二毛作や三毛作を行っていることに秘密があります。有機栽培にとって、虫の少ない寒い時期から始められるのは好都合でもあるようです。
赤間農場の畑は畑の周りはもちろん、車道の脇に至るまで、雑草がきれいに刈り取られます。「自然のままの方がいいという人もいるんでしょうけど、やっぱり虫が増えると感じるし、だらしなく見えてしまうので」と仙場さん。
赤間農場で生産される野菜の中でも特に人気な玉レタス、キャベツ、ブロッコリーはどれも発芽が読みにくい品種。そのため、直播ではなく、大きなトレイにばら蒔きしてから個別のトレイに移して、定植するという手間のかかる段階を踏んでいます。赤間農場の野菜は梱包もいつもとてもきれいにされており、丁寧な作業が美味しさにも反映されていることでしょう。
らる畑で取り扱っている商品
暖かく雪の少ない伊達の赤間農場さんは、北海道の中でも一番に道産野菜を出荷してくださいます。
カブ、ミニ白菜、レタス、キャベツ、長ねぎ、葉付き人参、キュウリ、青菜など少量多品目で丁寧な野菜作りをされています。
初夏のみずみずしいレタスやキャベツは絶品!
入荷を待ち焦がれるたくさんのファンの方もいらっしゃいます。
その年の入荷状況などはInstagramで随時お伝えしますので、ぜひフォローをお願いいたします。
2023年7月のらる通信より
2023年の7月に赤間農場さんにお伺いしました。
先代の赤間農場を引き継いでくれた仙場さんご夫妻。
雪が少なく温かい伊達から初夏に一番乗りの道産野菜を出荷してくださいます。
5月から6月にかけてカブ、ミニ白菜、レタス、キャベツ、葉付き人参と希少な野菜を届けてくれました。
今年は伊達でも蒸し暑く、これから出荷のメインになるキュウリの葉にアブラムシが大量発生してしまい、成育が止まってしまいました。
白根が育つのを待つ長ネギには青い先端にサビ病の気配が…どちらも化学農薬を使えば止めることのできる症状です。「パーっとかけちゃえば心配いらないのに有機の場合は成す術がないね。」と苦笑いする仙場さん。
どうか今年の気候が生産者にとって過酷なものになりませんようにと祈るような気持ちになりました。
らる畑では全国の有機農家さんの農産物を取り扱っています
今回は、伊達市の赤間農場さんについてご紹介しました。
それぞれの生産者さんたちが育てる農産物にはどれも個性があり、そうした野菜や果物ごとの個性を楽しんでいただけるのも有機・オーガニックの大きな魅力です。
旬の野菜は、その年の畑の便り。
らる畑では四季折々、全国各地から届く野菜の力強さやエネルギーを感じていただけるよう旬の有機農産物を取り扱っています。
種類の少ない時や不揃いだったり、虫がついている時もありますが、生産者が手塩にかけたお野菜をたくさんの方に召しあがっていただきたいと思っています。
月ごとに変わる旬を感じに、ぜひ店頭をのぞきに来てください。
参考